工場解体の費用はどのくらいかかる?工期などについても詳しくご紹介

工場の解体は、まとまった費用と時間がかかります。一般的な住宅の解体に比べ、工場解体は件数が少ないものです。世の中に出ている情報も、決して多くはありません。今回は所有している工場を解体する考えがある方に、参考となる解体費用の見込みや解体工事の流れなどを、詳しくご紹介していきましょう。

1. 信頼できる解体業者を探す

工場解体は解体する物件ごとに、大きさや建物に使われている建材などが異なり、物件ごとで解体費用に幅があります。工場解体は専門性が高く、数多くの解体実績がある業者選びも重要になります。

ここでは安心できる業者選びについて説明していきましょう。

1-1. 工場解体に必要な資格をもっているか?

廃棄工場には危険な巨大工作機器や、厚いコンクリートを使用したタンクに危険物が入る貯蔵槽など、さまざまな構築物も残っています。また廃棄まで含め、法律で規制されている処理方法もあります。「建設業許可」や「解体工事業登録」など、有資格業者か確認しておきましょう。

1-2. 保険に入っているか?

工場解体は危険がともなう作業もあり、労災事故が発生することもあります。また工事にともなう事故が発生することもあり、工事中の事故対策も万全であるか確認が必要です。

1-3. 事前に書面による契約書があるか?

解体業界では書面による契約書を取り交わさないまま、工事を開始するケースがまれにあります。事前に書面で確認していなければ、さまざまな状況で契約時よりも多額の費用が請求されるおそれもあります。

1-4. 工場解体の経験と実績値の高い業者がおすすめ!

一般住宅の解体だけでなく、工場解体もできる解体業者は限られるものです。それだけに工場解体の経験値が高ければさまざまなタイプの工場解体を、失敗なくスムーズに行えます。それだけ経験値、つまり解体ノウハウがある業者はおすすめです。

2. 工場解体の流れ

解体する工場は物件ごとに建屋や構築物が異なるだけに、詳細な事前調査を重ねることが重要です。

さらに依頼主と解体業者がよく相談し、両者が納得し合意してから工事を開始しましょう。

以下では工場解体の標準的な流れについて紹介します。

2-1. 解体物件の入念な事前確認

解体物件は工場の大きさや残っている建造物など、物件ごとに状況が異なるだけに、入念な事前打ち合わせが求められます。とくにアスベストが含まれる建材の確認は、必須事項です。

2-2. 近隣と公的機関対応

工事前を始める前に解体する工場の状況により、官公庁に各種届出が必要になることもあります。過去に解体工事の実績がある業者であれば、責任もって対応してもらえます。また工事の騒音や解体用重機の搬入など、近隣住民への挨拶回りも欠かせません。

2-3. 解体工事の着工

近隣への挨拶を済ませ、解体工事を始めます。解体業者は事前に打ち合わせしたスケジュールに従って、業者が解体を行います。しかし計画通りに進行しないケースもあるものです。工事を依頼した側は日程と、解体工事の進捗状況を注視しておくことが求められるのです。

2-4. 廃材・産業廃棄物の搬出と跡地整地

工場解体により廃材が大量に出ます。廃材の適正投棄と、危険物質があれば法律に則った処理が必要です。工場跡地は整地しておけば、スムーズに再利用されます。

2-5. 建物滅失登記とマニフェストの発行

工事が完了したら「建物滅失登記」の手続きを、1か月以内に行う必要があります。またマニフェスト制度に沿って、解体で生じた産業廃棄物がどのように処理されたか記録した、マニフェスト伝票作成が必要です。

3. 解体費用を安くするために

一般的に工場解体は住宅の解体に比べて、費用がかかります。少しでも解体費用を抑えるために、ポイントとなる対策について詳しく紹介しましょう。

3-1. 不用品の処分はできる限り自力で行う

現在は不用品を廃棄処理する費用が、高くなっています。廃棄する量が多くなれば費用もかさみます。廃業にともない使わなくなった工作機械はインターネットで販売したり、買い取り業者に転売したりしましょう。廃棄品を減らし、費用削減を心がけましょう。

3-2. 解体業者の見極め

工場解体を依頼する業者を見極めることが大切です。解体用の重機を自社で保有し、下請けに回さず、施工も自社が中心で実施するかどうかで価格は違っていきます。また最近はインターネットに各業者さんの口コミがあるため、それぞれを参考にしてみましょう。
なお一般的な工事を含め閑散期に発注すると、価格が下がることもあります。合い見積もりはかならず取っておきましょう。

3-3. 自治体の補助金など利用可能

工場解体について国・県・市町村の、補助金が該当するケースも考えられます。まず公共機関に相談することをおすすめします。また工場解体実績がある業者であれば、補助金などについて詳しい担当者がいる場合もあるでしょう。まずはかならず相談しましょう。

4. まとめ

工場の解体は、住宅の解体に比べて工期も費用も多くかかりがちです。また解体する工場の状態などで、費用がかさむこともあります。あくまで解体する個別の工場により、費用が決まっていきます。
それだけに業者選定がポイントです。具体的な解体工事にかかる費用や工期など、詳しく説明してくれる業者を探しましょう。「サンユープロジェクト株式会社」では、お客様に寄り添った工事を提案いたします。見積もりの細部まで、詳細な解体内容を提示してご納得いただけるよう尽力させていただきます。ぜひともお気軽にお問い合わせください。