あなたの工場に動かなくなって、置き去りにされたままの機械はありますか。どれほどよい機械でも、老朽化や経年劣化により動かなくなってしまうことがあります。新しい機械の導入を検討する前に、今ある機械の撤去をどうするかを考えなければなりません。そこで今回は使用しなくなった中古機械の撤去方法や、注意点についてお話していきましょう。
1. 機械撤去前の事前準備
撤去を検討している機械の設置方法や金額によって、許認可や会計処理が必要になる場合もあります。
1-1. 機械の設置方法による違い
撤去を検討している機械が工場内で、コンクリート施工によって設置されている場合には、工場の工作物に該当します。そのため解体工事業の登録がなされた業者でなければ、撤去ができません。解体工事業登録簿の閲覧については、各地方自治体のホームページに閲覧場所が記載されています。所轄の閲覧所で確認してください。
また設置されている機械が大型の物で、完全に固定されている場合には、工場の工作物には該当しません。そのため解体工事業登録簿への登録は、必要ありません。ただし設置の際に建築許可などを取得している場合には、解体工事に許可が必要になることもあります。
それ以外の物の場合には工場の設置物という扱いになりますので、撤去の際にとくに許可は必要ありません。
1-2. 機械の価格による手続きの有無
機械を会社や企業として購入していた場合、機械に10万円以上の価値がある場合には、会社の資産として計上する必要があります。設置してから日が浅い場合には減価償却など、会社の資産に影響が出てくる可能性もあるでしょう。専門家へ相談してから、中古機械の撤去を行うことをおすすめします。
2. 中古機械の撤去方法
中古機械を撤去する方法は、大きく分けてふたつあります。以下にみていきましょう。
2-1. 機械撤去業者に撤去を依頼
手軽な方法として、機械の撤去を専門に行う業者に依頼して機械を撤去してもらう方法があります。この方法は、機械を撤去したいと考えた際に一番に頭に浮かんでくる方法でしょう。ただ先ほど説明した通り、機械の設置状況によっては、撤去に許可が必要になってくるものもあります。許可が必要な場合には、依頼する業者に許可が下りているのかを、あらかじめ確認しておく必要があります。
もしその確認を怠って無許可で撤去をしてしまった場合、撤去を行った業者はもちろん、撤去を依頼した方も処罰の対象になる可能性があるため注意しましょう。会社の信用問題にも発展しますので、下調べは入念にしておく必要があります。機械撤去業者の中には、機械の解体・撤去とあわせて、撤去した機械の部品や金属スクラップの買取を行っている業者もあります。撤去費用の出費を少しでも抑えるためにも、こういった買取対応の有無も検討しながら、依頼する機械撤去業者を探してみてください。
2-2. 機械買取業者に買取を依頼する
もうひとつの方法は、買取業者に機械の買取を依頼することです。この方法であれば解体費用という出費だけでなく、買取金額が手元に残るため機械の撤去における、トータルコストを低く抑えられます。撤去を検討している機械が工場に固定されている場合には、解体をしてからの買取になります。なかでも機械の解体・撤去と買取の、両方に対応している業者もあるのです。
また固定されていない機械であれば、そのまま買い取ってもらえるので、手軽に済むという点もメリットのひとつです。工場にある機械の撤去というと、撤去そのものだけに意識がいきがちかもしれません。しかし需要のある機械であれば、撤去するだけでなくそのまま買取してもらえることもあります。
買取方法も業者によっては店舗に直接もっていく以外にも、出張買取や宅配買取など、さまざまな方法に対応してもらえます。買取について気になることがあれば、気軽に買取業者に相談をしてみましょう。
3. 中古機械の撤去費用
撤去費用は業者によって金額がまちまちなので、撤去の費用をいくつかの業者で比較する必要があります。その際あわせて部品や金属スクラップ、機械本体の買取に対応しているかも考慮すると、より出費を抑えられます。
機械が大型の物であればたとえ本体買取には対応していなかったとしても、部品や金属スクラップの買取金額だけでも、費用をかなり減らせるでしょう。トータルコストがどれくらいになるのかについては、見積もりを取るだけではなかなか見えにくい部分です。直接業者に問い合わせて確認する方がよいでしょう。
4. まとめ
今回は中古機械を撤去する方法について、解説しました。中古機械の撤去をする際には、あらかじめ機械の設置状況や金額について調べておくのが重要です。また機械の撤去と一口にいっても、撤去してもらうだけの場合と、そのまま買い取ってもらえる場合などがあります。
「サンユープロジェクト株式会社」では、中古機械の撤去工事や買取を行っており、緊急で見積もりが必要な場合であれば即日対応も可能です。そのほか中古機械の撤去や買取のことでご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。買取中古機械の撤去に関するトータルコストを抑えて、工場を効率的に運用していきましょう。
