工作機械の処分を検討する場合に買取を依頼するメリットとは？

日本のものづくりの現場で欠かせないのが大型プレス機や旋盤、フライス盤等の工作機械です。工作機械の買い替え等の事情で撤去、処分を検討していて、撤去をするための工事費用や搬出方法にお悩みの人もいらっしゃるでしょう。
工作機械は古くなってしまったタイプのものでも、国内だけでなく、海外においても中古市場のニーズが高い製品です。撤去のために中古買取業者に依頼する際のポイントや高値が付く条件等についても見ていきましょう。

1. 中古工作機械の需要とは？

工場等において、新しい機械を導入したため、古い型を使わなくなった、故障してしまったといった中古の工作機械の処分にお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

実は海外では、日本の工作機械に対するニーズはとても高いと言えます。工作機械は基本的に、長年にわたって使用されていることが多いため、中古市場に出回ることが少ないタイプの機械です。しかし工作機械は、ITや医療機器、産業等など、さまざまな分野の製造において、欠かすことができない機械です。そのため、古いタイプの工作機械であっても、必要としている企業等から一定のニーズがあるのです。

2. 工作機械の買取査定を受ける際に知っておきたいポイント

工作機械を専門業者へ買取依頼する際に、あらかじめ知っておきたいポイントについてご紹介します。

2-1. 買取価格の基本は決まっている

工作機械の査定では基本的に、メーカーや型式、年式、程度等によって、基本となるベースの買取価格が決まっています。工作機械の中古市場における需要と供給のバランスによる相場が決まっているためです。

2-2. 工作機械の状態

中古機械の買取業者が査定をして見積もりを出す上で重要視しているのが、機械の現在の状況やどのように使われていたか、という部分です。
稼働していた期間、これまでの修理やメンテナンス履歴によっても価格が変わってきます。稼働できる製品の方が、稼働できない製品よりも高値となります。また、機械の修理を記録したもの、メンテナンス記録があると、状態が把握しやすいため、上記の基本の金額にプラスとなることが多いのです。
また、機械の見た目のキズ、汚れなどもチェックされる他にも、仕様書や説明書、付属品、予備品等がそろっていることも、これから再販することを見込んでいるため、必要となるものです。また、付属品は後から入手するのが難しいことが多いので貴重な物も多いため、買取価格に加算されます。

2-3. ある程度の清掃があると好印象に

機械に外観の汚れ自体は大きなマイナスになるとは言い難いものです。綺麗でも、まったく稼働しない機械よりも、汚れているものの、きちんと稼働している機械の方が評価は良く、買取金額も高くなります。しかし清掃やメンテナンスが行き届いている機械の方が、日ごろからきちんと整備できている機械であるとみなされるため、印象も良くなります。

また、あまりにもたくさんの泥が付いている、キズだらけで状態が確認できないような機械は、査定時のチェックがしにくくなり、正当な評価額が付かない可能性もあります。査定を受ける際には、できる範囲で清掃を行って綺麗にしておくことが良いでしょう。

2-4. キズやヘコミは修理前に相談する方が良い

工作機械にキズがある、ヘコミが見られるといた場合は、査定金額にどうしても影響してしまいます。しかし価格が下がるからと査定を受ける前に、キズやヘコミを修理することは、それほどおすすめできません。
修理のためにかかる工事費用を考えると、キズやヘコミをそのままにして買取に出す方が結果として良いケースもあるためです。
買取業者は、引き取った後にメンテナンスや修理をするコストも含めて、機械の買取金額を出します。そのため、査定を受ける前に外注して修理を依頼するよりも、部品代や人件費などの余計な費用がかかることを考慮すると、キズやヘコミがあるまま買取に出した方がトータルで考えると良いこともあります。査定を受ける前に機械のキズやヘコミの詳細な状態を撮影し、買取業者に相談をしておくこともおすすめです。

3. まとめ