自社の廃業に伴い、今まで所有していた倉庫を撤去することにした場合、ある程度の作業を行わなければなりません。その間、倉庫について解決しなければならないことがあるでしょう。中にはその整理や処理などが困難なケースもあります。ここでは、廃業時の倉庫の扱いについて、わかりやすく解説いたします。
1. 廃業の理由
思わぬ理由でやむなく廃業をする企業が、最近増加傾向にあります。その理由はさまざまです。
廃業をするとなれば、さまざまな手続きや最終的な処理が必要でしょう。
まずは、企業が廃業となってしまう理由の代表的な例についてご紹介します。
1-1. 後継者がいない
とくに技術の高さを求められる業界や、新しい切り口の仕事が興された業界の場合は、人離れが深刻でしょう。技術革新の激しい中、昔ながらのやり方を守りすぎてきた企業で起こりやすいです。
1-2. 経営者の健康上の理由
経営者が病気になり、経営が続けられない場合です。これも後継者がいれば解決する問題ですから、その継承がうまくいかない事から起こることでもあります。
1-3. 経営の先細り・業績悪化・債務超過
企業にとって、経営が成り立たないというのは致命的です。これも産業の形態の変化なども大きいでしょう。一方で、そのように行き詰まってしまう可能性が高まる前に、早めに撤退をする選択をする企業もあります。放っておけば傷は広がり、ひどくなる一方ですから、早い決断は大切です。
このように、さまざまな廃業の理由があります。これも産業の形態の変化、働く人の高齢化、後継者問題などが色濃く出やすい分野では、深刻な問題となっています。
2. 廃業には倉庫の整理が必要
廃業をすると決まれば、会計の精算をする意味でも、設備を買い取ってもらったり、必要でないものは処分したりする必要があるでしょう。
とくに倉庫を解体するとすれば、倉庫内のものはすべて処理しなければ、別途費用がかかってしまいます。
そこで、ここからは倉庫内の整理について説明をしていきましょう。
2-1. 整理・解体業者への依頼は、買い取り額と費用が相殺される
倉庫内の整理を業者に依頼すれば、中のものの整理・回収・処分・買い取り・倉庫の解体などをしてくれます。倉庫内はさまざまな物品であふれていますから、大量のものを捌かなければなりません。そういう点から、業者に依頼する方がスムーズに進みます。
その際、作業料や処分のための費用、人件費などが発生します。もし価値のあるものを買い取ってもらえれば、その費用と相殺をして計算されます。
2-2. 買い取り可能なものは何か?
できるだけ費用をかけずに作業は進めたいものです。そこで助けになるのが、設備等の買い取りです。それではどのようなものが買い取ってもらえるかの一例を紹介します。これは業者によって異なりますので、確認が必要です。
まずは鉄のスクラップです。釘・ネジ・車体や家電製品などの鉄製品です。状態により金額も変わります。
2つ目に銅線です。電線の覆いを取り除いた銅は、劣化度が低く、高額で買い取りされる傾向にあります。
銅線でなくとも、さまざまな電線は買い取りの対象になりやすいです。
3つ目に真鍮です。真鍮とは、銅と亜鉛の合金で、きれいなものであれば高額で買い取りされる可能性があります。
4つ目にアルミ製品です。アルミサッシ、アルミ製のさまざまな用品、自動車のアルミホイールなどは買い取り可能でしょう。
5つ目はバッテリーです。バッテリーを構成している金属や部品など、価値があるものでいっぱいです。廃棄にお金がかかるので、これを買い取ってもらえれば、非常に助かります。
6つ目はモーターです。工業用モーター、コンプレッサーなどは広く買い取りされます。
その他にも多くの種類のものがありますので、それなりの量のものが買い取られるでしょう。
3. だから自力よりも業者に依頼をした方が良い
廃業に伴い、倉庫の整理作業を行うのに、できるだけ費用は削減しようとして自力で行おうとしても、設備や備品の量が多すぎて捌ききれなかったり、重い機械を動かすことができなかったりして、限界があります。
また、さまざまなケースが考えられるため、業者に作業を任せた方が良い場合が多いようです。ここでは、倉庫の整理で起こりやすいケースについて紹介しましょう。
3-1. 産業廃棄物の量が多すぎる
日ごろから仕分けをして定期的に廃棄していればいいですが、長年貯めてしまった場合、いざという時、まとめるにもどこから手をつければよいのかわからないケースが多くあります。これは責任の所在が難しく、誰も手をつけなかったという場合もあります。いずれにしても処理費用を先送りにして、最後に高額になってしまうことになります。
3-2. 倉庫周辺の道が変わり、大型車が入って来られなくなった
これも計画性のなさと言ってしまえばそれまでですが、周りの建物を建て替えたり、道端や道の上部に障害物を設置したりして、倉庫からの出し入れが難しくなるケースです。こうなれば、業者の力を借りなければどうしようもないでしょう。
3-3. 倉庫内の設備が重すぎて搬出できない
倉庫にはそれなりの作業を行うための機械が収納されていたり、かつて作動していた機械が古くなったために倉庫に入れられたままになっていたりすることもあるでしょう。あるいは倉庫が古くなり、その機械の重量で持ちこたえられなくなるというケースもあります。無理はせずに業者に依頼をしましょう。
4. まとめ
廃業になった時に、倉庫の整理や処理が大切となります。また買い取りによって、設備や備品を売って費用を回収することもできます。何らかの理由により廃業せざるを得ない状況の中の後処理は、大変つらいものがあるでしょう。その作業こそ、業者に依頼をしてはいかがでしょうか?
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