使わなくなった重機、ユンボの買取を業者に依頼して引き取ってもらいたい、と考えている場合、どういった点に注意した方が良いでしょうか。ユンボの基本的な知識を知って起き、査定を受ける前に準備するポイントについても見ていきましょう。
1. ユンボの由来は？
そもそも「ユンボ」というのは、掘削をするための重機の呼び方、総称です。フランスのシムカ社が発売していた重機が「ユンボ（yumbo）」という製品名が由来となっています。
ライセンス供与を受けた日本の会社が、1960年初頭に国内で製造し、発売されたユンボが性能の良さから広まり、製品名がそのまま使われるようになりました。現在では油圧ショベルと呼ばれることも多いです。
ショベルカー、パワーショベル、バックホーという呼び方をされることもあります。
2. ユンボを使ってできることとは？
ユンボは、主に工事現場において、地表よりも深い構造を作るための作業、土を掘って基礎工事を行うための等で用いられています。
また、掘削をすることで出た大量の土砂を積み込んで、運び出す作業や、解体のためにコンクリートを粉砕する、選別をすることもユンボ1台があれば作業ができます。
また、土地を平らにして、踏み固める整地作業もユンボで行うことが可能です。
3. ユンボの主なアタッチメントの種類
ユンボ1台でさまざまな作業が行えるのは、アタッチメントが複数あるためです。
アタッチメントはその形や機能によって、使い分けがされています。それぞれのアタッチメントの役割を見ていきましょう。
3-1. ショベル・バケット
ショベルは、一般的な掘削作業、積込作業で使われるアタッチメントです。バケットとも言います。さらに、横幅が広い法面ショベルと、網目のようになっているになっているスケルトンショベルの2種類に分けられます。法面ショベルは、横に広いので、多くの土を掘りすくうことができます。スケルトンショベルは、ふるいショベルとも呼ばれ、網目の広さを変えることで、土などに含まれている石などを選別することができます。
3-2. クラッシャー・パクラー
クラッシャーは大割とも呼ばれます。ハサミのような形状のアタッチメントで、挟む時の力で物を粉砕します。解体現場等で使われていることが多く、コンクリートの柱や梁でも破砕するパワーを持っています。バクラーは小割とも呼ばれ、クラッシャーで破砕されたコンクリート等をさらに細かく砕くことができます。
3-3. グラップル・フォーク
グラップルはフォークとも呼ばれます。解体作業や、林業でも使われるアタッチメントです。2本、もしくは3本の長い爪のような形状で開閉させることで、物を挟んで動かすことができます。コンクリートや木材を選別する、積み込む時等に用います。油圧式、機械式とそれぞれ種類があります。
3-4. グラップル・フォーク
ブレーカは、ハンマーとも呼ばれます。解体現場や採石場で使われているアタッチメントです。先端に付けられている長い棒状のようなチゼルと呼ばれる部分が連続して打撃をすることで、ドリルとなりコンクリートや石等を破砕することができます。
4. 査定前にチェックした方が良いポイント
ユンボの買取査定を依頼する場合には、どのような点に気を付けた方が良いのでしょうか。ポイントについても見ていきましょう。
4-1. 書類を用意する
ユンボのメンテナンス等を行った履歴が分かる書類を準備しておくことで、査定時に高い価格が付きやすくなります。法律に基づいて検査を行った証明書である「特定自主検査(年次点検)記録表」は、それまでのユンボの状態の証明にもなります。特定自主検査は3年分の保存義務がありますので、確認をしてみましょう。
また、法定検査以外に整備を依頼した時の領収書や、法律で定められた以外の点検や修理の履歴を記載している「メンテナンス記録簿」があると、丁寧にメンテナンスをしていた重機という証明になります。特定自主検査に出すともらえるシールを撮影することでも、メンテナンスを行っている証明になります。これらの書類や写真があることで、さらに評価が高くなり、買取価格に影響を及ぼします。
4-2. 複数の写真を用意する
買取査定を依頼するときには、写真撮影をすることが多いですが、外観部分だけでなく、内観の状態が分かるように撮影をすることもポイントです。写真がたくさんあることで、汚れの状態や、現在の状況を業者に伝えやすくなります。
5. まとめ
ユンボは工事現場をはじめとして、さまざまな場所で活躍している重機の総称で、油圧ショベル等の名前でも呼ばれています。ユンボの買取を検討している場合には、アタッチメントの種類や特徴について知っておき、買取査定のコツを知っておくと、高値が付きやすくなります。
中古機械の売買や、輸出入会社である「サンユープロジェクト株式会社」は、ユンボをはじめとして、さまざまな大型機械の買取を行っています。買取査定に関するお問い合わせや、買取のご依頼がございましたら、ぜひともお気軽に問い合わせくださいませ。
